3年B組鋼の先生 3

 

 

無残に蹴り倒された教室のドア。

そのドアの向こう側に、無言で立っているのは、

「イ・・・、イズミ先生・・・!」

3年A組担任、イズミ・カーティス先生だった。

イズミ先生は、体育教師であるためかどうかはわからないのだが、とにかくすごいという話である。

一番よく聞く伝説は、自分の教え子が他校の不良に絡まれたとき、単身で乗り込み、

ボコボコにして帰ってきたという、最凶伝説である。

そして今、そのイズミ先生が教室の前方で、怒りのオーラをムンムンに出しているわけである。


「おい、エド」

いつもより少し低い声で、イズミ先生は口を開く。

エドが、顔が真っ青になっている。

「おまえ・・・、今が何の時間だか言ってみろ」

イズミ先生が仁王立ちで聞いてくる。その表情は、陰になってしまってわからない。

「え・・・、えっと・・・。ホームルーム・・・です・・・?」

「何で疑問系なんだ!!!!」

「ホ、ホームルームです!!」

イズミ先生の活で、背筋をピンッと伸ばすエド。

そんな担任を生徒は白い目で見るが、少し同情もしてしまう。

ロイ君があんなこと言わなければ、こんなことにもならなかったのに、と。

だがそんなことはまったく知らないイズミ先生は、問答無用でエドを問いただす。

「よーくわかってるな、エド。だったらおまえはなんで・・・・・・」

「ひぃっ・・・・・・」

ゆっくりと顔を上げたイズミ先生の顔に、小さく悲鳴を上げるエド。

その顔は・・・・・・、


まさしく鬼という顔だった。


「なんでこんなに騒がしくしてんだ!!!!」

そこからの状況は、まさに地獄。

イズミ先生は背負い投げの要領でエドを投げ飛ばし、邪魔な机も投げ飛ばし、

暴れまくった。

そしてその結果が――


エドの気絶だったわけである(生徒には死んだとされていた)。

連載

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短編 

HAPPY BIRTH DAY TO YOU!!

 

 

 

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