3年B組鋼の先生 4

 

「というわけで」

イズミ先生の襲来と、気絶からの回復後、すぐにエドは本題に戻った。

「ホームルームの続きすんぞ」

エドは何事も無かったかのように、ホームルームを進める。

生徒は何か言いたげな顔をしたが、とりあえず放っておくことにする。

「うし。んじゃ、始めんぞー」

そういってエドは、黒板に字を書き始めた。

もちろん、さっきと同じようなことはしていない。今回は少し高めに書いている。

そして黒板に書かれた文字は、

『期末テスト』。

「――が、ある」

エドは生徒たちに向き直ると、チョークを置いた。

どこのクラスのもあるように、「えええええ」 という声が上がる。

だがエドはさして気にした様子も無く、

「うるせーよ、おめーら」

という一言で黙らせた。

「いいか、おまえら。今回のテストは、マジでいい点とってくれよ?

じゃないと、オレが校長に怒られるんだからよー」

エドはさも不機嫌そうに顔を歪める。

ほとんどの生徒は黙り、一部の生徒が何かブツブツ言っている。

静かになった教室を見て、ホームルームも終わりにするか、とエドは思ったが、

一人、挙手する生徒がいた。

「どうした、アルフォンス」

エドは手を上げているアルフォンスを見る。

「あ、先生。ひとつ気になる言葉があったんですが・・・。」

「なんだ?」

片眉を上げて聞くエドに、アルフォンスは聞いた。

「あの、校長に怒られるって、どういうことですか?」

生徒はみんなそーだそーだと連呼する。

だがエドはつまらなそうに答える。

「バッカ、おめえら、そんなの決まってんだろ。おまえらのテストの点が悪いからだよ。

『期末テストでC組とタメ張れたら、B組は1ヶ月補習と伝えておいてくれないか、エルリック先生』

って、校長からの伝言だ。 聞いたか、おまえら?」

えー、うそー!という言葉がクラス中に響き渡る。

「しょうがねえだろ。おまえらが頭悪いんだから」

エドがそういうと、クラスメイトは一致団結した。

「なんだよ、先生も校長に何とか言ってくれればよかったのに!!」

「そうだそうだ!!」

「バカ!」

「無能!!」

「チビ!」

と、暴言が飛び交う。

そして流石のエドも最後の暴言にイラッときたのか、

「うるせぇ!うるせぇ!!うるせぇぇぇ!!!」

と叫ぶと、大きな紙を用意した。

なんだアレ?と、ヒソヒソとした言葉が聞こえてくる。

だがエドはそれも無視してその紙を黒板に張る。

「いいかおまえら!これは『3年B組で最も頭が悪い人ランキング~』の紙だ。 
今からこれを黒板に張って、発表すっからな!!!」

エドがそう言うと、クラス中に悲鳴が上がった。

連載

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3年B組鋼の先生 4

3年B組鋼の先生 5

 

 

短編 

HAPPY BIRTH DAY TO YOU!!

 

 

 

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