戦隊モノパロ 4

 

まあ、そんなこんなで、ソレスタルビーイングVS悪の組織の戦いが始まったわけだが。


「ロックオン、さっき決めたポーズをやっていないんだが」

「何ぃ!? あ、そうだった」

「今からやるか?」

「ええー、でも、いくらなんでもあの子許さないでしょ・・・」

「いや、意外といいやつなのかもしれないぞ。俺が頼んでみる」

「お、おお。そうしてくれ」

「了解」

こんな具合に、一向に勝負ははじまろうとはしない。

始まろうとしても、ソレスタルビーイング側がよくタイムをとっているわけである。

「すまない、ティエリア・アーデ。決めポーズをやる時間をくれないか」

「・・・決めポーズ?」

ティエリアは、怪訝そうに刹那を見たが、

「別にいい。いくらでもやってくれて構わない」と、すぐにOKを出す。

「そうか。 感謝する」

刹那は少し表情を緩ませると、ロックオンのもとへ走りよる。

「ロックオン、決めポーズをやってもいいそうだ。許可が出た」

「おお、さすが刹那!よくやった~」

ロックオンはそう言って、刹那の頭をわしわしとなでる。

「いや、ロックオン。そんなことしてなくていいから、決めポーズを」

刹那がそう言うと、ロックオンははっとしたように、「そうだった!」と言った。


「行くぜぇ、刹那!」

「了解!」

ロックオンと刹那は手を斜めに構えると、セリフを言い始める。

「オレたちは、ソレスタルビーイング・・・・・・」

ロックオンが小さくそう呟くと、刹那とロックオンは目をくわっと見開き、

「オレが!」(ロックオン)

「オレたちが!!」(刹那)

「「ガンダムだ!!!」」(ハモリ)

と叫んだ。



そして、ティエリアはというと、目を丸くしてそれを見ていた。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・な、」

ロックオンが沈黙に耐えられなくなったかのように、顔を真っ赤にして叫ぶ。

「なんとか言ってくれよ!!!恥ずかしいんだから、いい年して恥ずかしいんだからね、オレ!

罵るとか冷たい目で見るとか、何とか言ってくれよおおおお!!!」

「・・・あ」

そういわれたティエリアは、

「す、すごいですね。 なんというか、迫力が・・・あるような気が・・・」

と、必死で褒めた。(ちなみに棒読み)

そしてロックオンは。

「バカにしてええええ!いっそのことバカにしてええええ!!」

ひざに顔をうずめて泣いていた。



「も、もういい!もう勝負を始めよう!!」

ロックオンはそう言うと、自身の武器である銃を取り出した。

「悪いけど、仕事だからな。手加減はできねえぜ。 さっ、刹那も武器出せ。あ、ニッパーはやめろよ」

ロックオンの言葉通り、刹那はちゃんと7本の剣を出す。

「どうした?お嬢さん。ビビってんのかい?」

ずっと下を見つめていたティエリアは、顔を上げると、かすかな笑みを見せた。

「その程度で・・・・・・」

「ん?」

ティエリアの言葉が聞き取れず、ロックオンは聞き返そうとする。だが、その前にティエリアが続きを言った。

「その程度で、この俺と戦おうなど・・・・・・」

「え」

ロックオンがまさか、と思ったらそのまさか。

ティエリアが取り出した武器は、バズーカなど、2人には比べ物にならない武器。

「え・・・ちょ」

どっから出したんだそれえええええ!

というロックオンの叫びは、口には出ずに、心の中で消えた。

機動戦士ガンダム00

 

連載

 

戦隊モノパロ

戦隊モノパロ 2

戦隊モノパロ 3                              

戦隊モノパロ 4

戦隊モノパロ 5

戦隊モノパロ アレルヤ編1

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